高次脳機能障害。
言葉にすると、それだけです。
でも、ご本人やご家族が退院後の毎日を暮らしていくとき、その一言では収まらない不安や負担があります。
あるご本人とご家族に関わり始めて、約一年。
それぞれに変化があり、今は笑顔で対話できるようになりました。
笑顔は健康のもとやな。
そんなことを感じた訪問でした。
退院したあとに続く暮らし
病気や障害について知ることは、専門職として大切です。
ただ、名前や症状を理解することと、その方の暮らしを理解することは、同じではありません。
ご本人が何に困っているのか。
ご家族がどんな不安を抱えているのか。
毎日の生活の中で、何が負担になっているのか。
同じ診断名でも、一人ひとり違います。
ご本人のことだけでも、ご家族のことだけでもなく、その両方に目を向けながら関わる必要があります。
笑顔で話せることも、大切な変化
支援の変化は、数字や「できるようになったこと」だけで表せるものではないと思います。
今回、僕がうれしかったのは、笑顔で対話できるようになったことでした。
それで困りごとがすべて解決した、と言いたいわけではありません。
でも、約一年の関わりの中で、ご本人もご家族もそれぞれに変化している。そのことを、一緒に話す時間の中で感じられました。
僕らの支援だけで生まれた変化ではありません。
ご本人やご家族が日々を暮らしてこられた、その積み重ねもあります。
暮らしの変化を、一緒に見ていきたい
訪問看護では、治療や身体の状態だけでなく、退院後に続く暮らしに関わります。
すぐには変わらないこともあります。
専門職だからといって、簡単に答えを出せないこともあります。
それでも、ご本人やご家族と話しながら、その時々の困りごとを一緒に考えていきたい。
そして、笑顔で話せるようになったことも、見過ごさずに喜びたい。
今回の訪問は、そんな関わりの大切さを改めて感じる時間になりました。
※個人が特定されないよう、具体的な生活状況などは省略しています。経過や必要な支援は、一人ひとり異なります。
